こんにちは。きいろです。
FIRE達成に向けて重要なのは、なるべく生活費を切り詰めることであるのはいうまでもない。
生活費が高ければ高いほど、FIRE時に運用するためのタネ銭が必要になるからだ。
とはいえ、ただ生活を切り詰めるだけ切り詰めて、生きていくのに精一杯の状態になってしまうと、幸福感を感じるのは難しいだろう。
FIREは労働から解放されて幸福に暮らしていくための手段であると思っているので、仮に労働が不要になったとしても、食事を摂ることすら躊躇うような極貧生活になってしまったら本末転倒だ。
なかには、働くぐらいなら死なない程度に食事ができればいい、という極端な人もいるかもしれないが、少なくとも僕はそこまでの生活は求めていない。
僕はもともと物欲も少ない方だし、そこまで浪費をするタイプではないのだが、生活するうえで最低限確保したい要素がいくつかある。
それは、静かで快適な気温で眠れる家、容量を気にせずインターネットが使える環境、ある程度の栄養を考慮した食事、の3点だ。
そして、それを満たすだけの必要な資金はそんなに必要ない。
だが、厳密には上記の要素を満たしながらも細かい希望はいくつかある。
一つずつ見ておこうと思う。
まずは住居の問題だが、僕は独身だし所有欲がないので、老後まで住居が確保できることが確定しているのであれば、一生賃貸で暮らしたいと思っている。
なお、老後の住居をどうするか問題は他の記事でも書いている通り、かなりの懸念を抱いているので、資金に余裕があれば購入するのもアリだと思っている。(買いたくはないが)
賃貸であれば、老後まで暮らせるだけの比較的新しい物件で、老後に多少足が悪くなってもいいように、近場にスーパーやドラッグストアがある環境で、極端な田舎ではないけど、人は多くなくて家賃は安い、そんな場所が望ましい。
都会でなくていいのであれば、家賃5万円以内でも条件を満たす場所はそれなりにある。
次に、ネットが使える環境だが、ここに関してはあまり費用は必要ないので省略する。
厳密には、色々な手段で安くネットを使い方法もありそうだが、裏技的なものは恒久的に使えるかどうかが分からないので、普通にネット回線を契約する前提で考える。
ちなみに僕は、家の広さやインテリアにはあまりこだわりがないので、今の家に引っ越した際に、布団とノートパソコンとミニテーブルだけで暮らすことはできないか検証してみたことがあったのだが、すぐに体がバキバキになって挫折した経緯がある。
それ以来、机とテーブルは生きていくうえでは不要でも、生活するうえでは絶対に必要だと思うようになった。
同じように、生活をシミュレーションするうえでは、最低限ではなく許容範囲な生活をイメージしたうえで前提を考えることが大事だと思っている。
最後に食事についてだが、生きていくだけであればそれほどお金は必要ないと思う。
極端な話、米なりパスタなりを大量購入し、塩かけて食べて水さえ飲んでいればいれば死ぬことはないだろうが、栄養的には大問題だ。
単純に食欲を満たすだけでなく、肉と野菜、果物等をバランスよく、無理なく摂取するためには3万円ほど確保しておきたい。
食費に関しては、節約生活をしている人の間ではもっと費用を抑えて生活している人もいそうだが、ここに関してはもっと節約が可能だとしても、少し余裕を持たせておきたいと思っている。
人は体が資本だし、普段は節約生活をしていても、ふと欲求が爆発することもあるだろうし、度を過ぎた節約は長期的にはストレスになる。
そのため、食費に関しては、無理なく生活できる金額(1日千円を目安)として3万円を設定している。
まとめると、生活費としては住居費に5万円、食費に3万円、光熱費に2万円の最低10万円程あれば、無理なく暮らしていくことができるだろうと思う。
それに加え、年金と健康保険で2万円、消耗品やら雑費やら交通費やらで2万円とすれば、計14万円ほどは見込んでおきたい。
年金に関しては、収入が少なければ免除することも可能だが、将来もらえる年金額も減ってしまうので、可能であれば払い続ける前提で計画しておきたい。
加えて忘れてはならないのは、住居の更新や家電の買い替え費用だ。
毎月の固定費用ではないが、数年に一度は必ず発生するうえに、そこそこの出費となる。
この金額を考慮せずに取り崩していってしまうと、想定外に資産が目減りしてしまう可能性がある。
そこで僕は、そういった資金に配当金を充てることを考えている。
具体的には、新NISAで配当の出るETFを購入している分と、特定口座でもETFを購入しているので、そこからの配当金の年数十万を使用する予定である。
さらに配当金は、生活費が想定以上にかかってしまった時の補填や、たまには贅沢したくなる時もあると思うので、その場合の資金としても使うつもりだ。
いわば、会社員でいうところのボーナス枠だ。
一生節約生活を行うのは、おそらく相当な精神力が必要となる。
時には、ストレス発散したくなる時もあると思うので、そのための枠を用意しておきたいし、暴落時においては貴重な収入源となるため安心材料にもなる。
逆算すると、それなりの資金が必要となってしまうシミュレーションであったが、不測の事態が起こることを想定すると、それなりに対応できる資産を準備しておく必要があると考える。
逆にいうと、そこまでの準備が不要だと思うのであれば、必要な資産はより少なくて済むということになる。
そのあたりはどこまで生活費を抑えることができるか、個人の判断によるものとなるのだろうと思う。
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