投資信託とETF、どっちに投資するか問題。ETFもアリでは?と思う理由

こんにちは。きいろです。

インデックス投資をするうえで、「投資信託とETF、どっちに投資するべきか?」という論争が度々起きる。

結論としては、それぞれに良し悪しがあるものの「投資対象としては同じなので、どちらでもさほど変わらない」のだが、長期的なトータルリターンとては投資信託の方が上になると思う。

世に出回っている意見としても同じで、投資信託の方が優れていると言われている意見は主に以下の通りだと認識している。


・近年は投資信託の方が手数料がETFよりも安くなっている。

・ETFは1株単位でしか買えないが、投資信託は1株に満たなくても低額から購入可能。

・配当の再投資に税金がかからないので投資効率がいい。


上記の理由は、僕もその通りだと思っていて、効率だけを考えるのであれば僕も投資信託の方がいいと思っているし、今僕が投資初心者の人に勧めるのであれば、恐らく投資信託をすすめる。

ただ僕は、投資信託だけでなくETFも購入していて、むしろ戦略としてはETFの購入もアリだと思っている。


つまり、気楽さやトータルリターンを求めるなら投資信託一択でいいと思うが、ETFも結構いいよ?ということを言いたいわけである。

最近は新NISAも始まり、僕も制度が始まる前からいろいろな投資家やらインフルエンサーやらの意見を目にしたが、多くが投資信託派で、ETFもいいよ!という意見はほとんど目にしない。

とはいえ、僕もETFは万人におすすめするものではないとも思っているので、あくまで僕個人として、今後の投資や生活スタイルを考慮したうえでの意見である。
なので、ETFについてはこんな考え方もあるよ!という考えを述べるだけなので、気楽に読んでほしい。

前置きが長くなったが本題に入り、僕がETFでの運用も悪くないと考えている理由を述べていく。

まず大前提として、僕はFIREを目指して新NISA枠を最速で埋めようと思っているというのがある。 


そうなった時に、このNISA枠をその先どうやって運用していくか?というのが課題となってくる。

もちろん投資効率としては、老後まで運用を続けて複利の力を最大限に利用する、というのが最適解と言っていいと思う。(そして、必要な時に必要な額だけ取り崩す)

その際、投資信託に投資をしていれば、配当が全て再投資されその配当に対しては税金がかからず丸々元本に上積みすることができるため、配当が入るたびに課税されるETFより効率がいいのは紛れもない事実だと感じる。

ここで、出口戦略というのは人によって考え方が違うというのがポイントで、確かに老後まで一度積み立てたNISA枠を取り崩すことなく運用を続けるのであれば、投資信託一択でいいだろうと思う。

ただ僕はFIREを目指しているという点から、NISA枠すべてを老後まで運用するとなると、特定口座のみで老後までの生活を賄うような投資をしなくてはならず、その資金を貯める期間がそれなりに必要となるため、FIREできる時期が遠ざかってしまう。

それは、早期リタイアとは逆行する投資スタイルであり、なるべく早く労働から解放されたいと考えている自分としては本末転倒である。

また、40代前半の僕が全額新NISA枠を埋めて老後まで運用を続けたとしても、その額を死ぬまでに使い切れる自信がない。

家族がいれば子供や家族に残すという考えもあるが、僕は結婚するつもりがないし、資産を残すとしても姪っ子に少し残せればいいかな、ぐらいに考えている。

そのため、投資効率を第一優先する必要はないと思っている。


次に、これは完全に僕の性格の問題だが、僕は一度埋めたNISA枠をできる限り取り崩すことなく運用したい、という考えである。

(なお、ファイナルファンタジーではクリアまでエリクサーを使いたくない性格である。)


ご存知の通り、新NISAでは一度使用した枠であっても株を売却すれば売却した元本分の枠が復活する。

ということは、取り崩しをすることにより、少しずつ未使用の枠が増えてくるということになる。


老後になったらそんなこと気にしても仕方ないと思うだろうが、果たして投資効率を求めて散々未来に向けて投資してきた人間が、いざ取り崩しを考えた時にそのこと気にせずにいられるだろうか?

少なくとも僕なら、NISA制度をなるべく活かすために最大限枠を活用したいと考える。

そうなると、なかなか取り崩しができなかったり、取り崩した分に対して元本分だけ枠に再投資をするなどのことになるだろう。

ここまでくると、ほぼ間違いなく生きているうちには増やしたお金を使うことができない。
そうなると、誰かに資産を残す必要がないのであれば、自分が心地いい範囲で運用を続けていくのが最適なはずだ。

そこで、考えたのがETFの活用である。

積立投資枠では投資信託を購入し、成長投資枠ではVOOやVTなどのアメリカや全世界に連動するETF(または東証ETF)を購入する。

そして最速でNISA枠を埋めつつ配当は生活費(または再投資)に使用していく。

NISA枠が埋まるまでは、配当金を再投資する場合、配当金で枠を消費してしまうので投資信託に比べて投資効率が悪いのは事実だが、そこは入金力でカバーし最速で枠を埋めていく。


その後、NISA枠を埋めた際には、生活のために配当を使っていく。

これであれば、NISA枠は全額埋めながら、配当金非課税(外国税除く)の恩恵を最大限受けることができる。

生涯、枠を取り崩すこともないから、もったいないと思うこともないだろうし、多少効率は落ちてもそれなりの金額の配当をもらうことができる。


VOOやVTの配当は、年率1.5〜2%程度の年率利回りしかないため、初期の配当額としては物足りないかもしれないが、インデックスに連動するETFなら元本が成長していく分、配当も増えていくことが想定される。

元本が年利5%で増えるとしたら約15年で株価は2倍になるから、配当金も2倍になる計算である。

FIREするにしてもしないにしても、この金額を全額生活費に使えるのは馬鹿にならないし罪悪感もない。
なお、元本が伸びない高配当ETFは、NISA枠を消費する割にコスパが悪いので買わない。
なにより、投資においては王道(平均点)を貫きたい人間なので、VOOやVTとの投資とは相性がいい。

ちなみに、VYMなんかは元本も増えながら3%程度の配当ももらえるのでアリだと思う。


インデックスETFへの投資は、運用すればするだけ配当額は膨らんでくるだろうし、将来が期待できない年金生活のサポート収入として使えるのもいい。

さらに当然だが、それこそ老後になって大金が必要となった場合には、投資信託と同じように非課税で売却することができるので、出口戦略としては最も活用しやすいのではないかと思う。


投資信託に比べれば元本の伸びは悪いだろうが、インデックスETFでも年平均5〜7%程度の元本の成長は十分に見込めるので、枠を最速で埋めれば数十年後の元本はそれなりに育っていることが予想される。

投資効率だけ考えると、確かに投資信託の方がいいというのは同意するが、自分の性格や生活スタイル、出口戦略を考慮した場合、ETFを活用するというのも一つの戦略ではないかと考えている。

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