【賃貸か購入か?】FIRE後の住居問題について

こんにちは。きいろです。

FIREを目指すにあたって、一番大切なのはいうまでもないが、将来的に住居をどうするかについては真剣に検討しておくべきだと思う。

最近はYoutubeやブログなどで、実際にFIREしている人の情報を手に入れることができるが、なかでもここ数年で多いのは低資金でFIREする人たちの存在だ。

特に一千万程度でFIREするような人も何人もいて、その暮らしぶりは僕も参考にさせてもらうことがあるのだが、さすがにどんな節約生活をしたとしても僕は一千万円でFIREするのは難しいと思う。

現実的には色々な工夫をしたり、死なない程度の生活レベルであればできないことはないのかもしれないが、僕が求める生活水準では不可能だ。

仮に生活することができたとして、継続することが難しいと思うし、何より将来の住居について何も考えていない人が多いような気がする。

FIREを目指すにあたり重要なのは生活費をなるべくかけないように生活することだが、多くのFIRE民は安いアパートに住んで固定費をかけないようにしている。

だが、直近の数年数十年はいいとして、老後の住居についてどのように考えているのだろうか。

これは別にFIREするかどうかには関係ないのだが、住居に関しては賃貸派と購入派に別れることが多い。

僕は一人暮らしだし結婚願望もないので、家自体は購入したくないのだが、気になるのはやはり老後の棲家のことである。

つまり、老後になり高齢になった場合に、特に一人暮らしの場合は賃貸で家を契約してくても断られることが多いとのことだ。


その理由は当然、孤独死のリスクである。

一人で誰にも発見されずに孤独死してしまった場合、部屋の特殊清掃などの原状回復にも費用がかかるし、その後の入居者も入りにくい。


この意見に関しては、「今後は高齢化社会で家が余ってくるのだから、大家側もそんなこと言っていられなくなる」と意見があるが、仮にその通りだとしても、僕が大家の立場ならやはり老人には家を貸したくはない。

また、確かに今後は孤独な高齢者に向けての賃貸事情は何かしらの制度が導入されるなり、賃貸事情が変わる可能性があるのは事実だが、現時点で何も決まっていない未来の可能性に賭けをする気には僕はならない。

仮に多額の資産があれば、サービス付き高齢者住宅に移るなり、安い家を購入するなりできるかもしれないが、低資産でFIREをしてしまった場合、生きるために精一杯で、老後に別の場所に移り住むことは難しいだろう。

また、若いうちなら、孤独死リスクについてはまだ問題ないと思うが、FIREなんかをしてしまったら、世間的には無職である。

今の若い世代のFIRE民は、しばらく生活できればいいのかもしれないが、そのうち高齢になり、無職の状態でいつまで賃貸物件に住み続けることができるのだろうか。

その対処として、仕事をしているうちに比較的新しい家に引っ越し、死ぬまでその物件に住み続ける、というのがある(日本では一度契約した賃貸物件を、大家側の都合で追い出すことは難しい)が、生涯同じ場所にしか住めないというのはそれはそれでリスクだ。

さらに、例えば建替えなどの事情が発生した場合は出て行かざるを得ない。

そうやって、死ぬまでに一生リスクを抱え続けながら(しかも歳を取れば取るほど不安は増していく)生活をするつもりなのだろうか。


そう考えると、僕としてはFIRE前に何かしらの方法で住居は自分のものにしておく必要があると思う。

実家を相続するなどできればまだいいが、それでも実家であれば比較的古く、数十年暮らしていくのは難しい場合も多い。

であれば、FIREをするにあたっては、仕事を辞める前に頭金をなるべく払ってローンを組み、月の支出をなるべく少なくした状態でFIRE生活をスタートするなり、一括で家を購入してからFIREするのがいいのかもしれない。

家については、場所によってはかなり安く買えるが、親兄弟や友人とも離れて縁もゆかりもない場所に移り住むというのもハードルが高い。

また、安い家は田舎で不便な場所にあったりしてスーパーが近くにないような環境であることも多く、老後の足腰が弱った状態で快適に過ごせる物件はほとんどないのではないかと思う。

さらに住んでみないと気がつけないようなリスクもあるかもしれない。(周囲の住民とあわないとか、虫が多すぎるとか・・)


上を求めるとキリがないし、FIREのハードルがどんどん上がっていってしまうのだが「老後に賃貸借りられない問題」は将来やってくる可能性は限りなく高いので、FIREするかしないかに関わらず十分に検討をしておくべきではないだろうか。

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